ジングルベル(MAS)で決勝をぐちゃぐちゃにしたかった【セガチャン2021maimai部門】

東大音ゲーサークルB4UT所属のじょーどです。

 

一昨日開催された有志主催の大会「SEG4UT Championship」のmaimai部門に参加しました。結果は前回大会に引き続きベスト8。

戦略などについて備忘録的にまとめておこうと思います。

 

セガチャンの参加者が読むことを想定した記事であるので、ルールに関する説明などはほとんど割愛しています。ルールを知らないという方は必要に応じて公式Twitterを参照してください。

twitter.com

 

前日までの準備

予選曲に1から5の難易度を割り振る査定作業は、運営のうち5,6名が共同で行いました。僕もこの作業に参加したので、11月下旬の時点で全曲の特徴をおおむね把握している状態でした。

12/24には全100曲のプレイを終え、予選リーグの対策は盤石でした。

 

今回の目標は4人で戦う決勝戦に進出することです。

最大の関門は間違いなく準決勝であったので、予選の時点で準決勝に向けた仕込みを行う計画を立てました。

具体的には、『Reach For The Stars』が昔から大の苦手なので、準決勝の対戦相手を牽制するために初戦の自選リストに入れることにしました。一般的に物量譜面は格上が有利とされるので、iLiss.さんがリーチを選んでくる可能性は低いと踏みました。

結果的には選ばれた上に負けたということで、策を弄してしまったなと反省しています。

 

当初の自選曲候補は以下のようなものでした。

 

1-ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト
2-絵の上手かった友達
2-源平大戦絵巻テーマソング
2-Riders Of The Light
2-39
3-Monochrome Rainbow
3-幽闇に目醒めしは
4-永遠にゲームで対戦したいキリタン
4-ネトゲ廃人シュプレヒコール
5-シュガーソングとビターステップ
5-物凄いヴァイブスで魔理沙が物凄いラップ

 

誰に何が刺さるかは分からなかったので、難易度の和が9以下になるように適当に組めば良いかなと思っていたところ、the EmpErroRの移植にかこつけて曲名に「the」を含む楽曲をセットにして投げるというアイデアを思いつき、リーチとRiders Of The Lightにカリバーン赤を加えた対iLiss.用曲リストが完成しました。

 

準決勝については、自選曲以外の対策はあまりしていません。

対戦相手が誰であったとしても他選を刺し返せる可能性は非常に低いと考えたので、自選を取り合ったのちのサドンデスに勝利する以外のルートは考えていませんでした。

 

自選曲候補についての詳細

1-ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト

曲が好きなので投げたいなと思っていました。攻撃力が低めなので採用には至りませんでした。

BREAKの精度勝負ならまそっぷさん以外には勝てる自信があったので、難易度1ならお買い得かなという印象です。

 

2-絵の上手かった友達

一般的にはSLIDEゲーとされているそうですが、僕はBREAKゲーだと思います。

APは安定しており、BREAKが上手くいくか相手が事故れば勝ちという譜面です。

 

2-源平大戦絵巻テーマソング

回転が難しく苦手意識のあった譜面ですが、運指を組むとAP通過が安定しました。

難易度2ならコスパが良いと思います。査定作業では僕は難易度3、僕以外の全員が2と評価していました。

 

2-Riders Of The Light

初プレイで50落ちAPが出たので即採用しました。

リズムが難解なので対策必須の譜面です。難易度2以下は全曲埋めないと困るということがよくわかります。

 

2-39

BREAKの精度勝負。

コストが1増えた代わりに相手の事故率が上がった、ふぃぎゅ@メイトの相互互換という感じです。どちらも採用されませんでした。

 

3-Monochrome Rainbow

10月にGreeN PLUSの12以下をAPで埋めたのですが、そのときに練習したおかげで武器曲になりました。今はAPが安定しています。

 

3-幽闇に目醒めしは

なぜか得意です。

練習中に3回プレイして3回とも理論値でした。

 

4-永遠にゲームで対戦したいキリタン

僕は比較的得意なのですが、サビの乱打が難しいと評判なので自選リストに入りました。

難易度4の中では攻撃力控えめで、自分が事故を起こさないことを優先した選曲です。

 

4-ネトゲ廃人シュプレヒコール

対策していなければ刺さるだろうし、していても地力勝負に持ち込めるということで候補に入りました。

物量譜面なのでiLiss.さん/ぺちさんには勝てそうですが、まそっぷさんに有効かは怪しいと思います。

iLiss.さんにはthe EmpErroRセットを投げる予定なので出番がなく、ぺちさんにはきりたんの方が勝率が高そうということで、当初は対まそっぷさん用のリストに入っていたのですが……

 

4-Nyan Cat EX

本番三日前にNyan Catが割と得意であることが判明したので、ネトゲ廃人と差し替えることになりました。

旧筐体ではGREATを減らすことができずあまり触っていなかったのですが、PERFECTのFAST/LATE表示が実装されたおかげで精度が安定しました。

 

5-シュガーソングとビターステップ

放射状のスライドが難所ですが、僕はAP通過が安定しています。

難易度5ではコスパが良くないので採用には至りませんでした。他選や心理戦で引き当てることができればラッキーといった具合です。

 

5-物凄いヴァイブスで魔理沙が物凄いラップ

物量譜面なのでまそっぷさん以外には勝てそうです。

でらっくす以降屈指の良譜面でもあるので、コスパを度外視すれば是非投げたい譜面でした。

 

準決勝-脳漿炸裂ガール(スタンダード)

準決勝の仮想敵はスライムとしました。

彼がmaimaiを始めたのは約二年前。とんでもない速度で上達し僕を追い抜いていったので、強敵である反面適正難易度が13+であった時期はかなり短いはずです。

ORANGE以前の13+なんてわざわざ触れるタイミングはなかっただろうと考え、自選曲はそれらで固めることにしました。

 

脳漿はそもそも押しスライドを知らないのでは?と思ったので自選リスト入り。

そうでなくても鳥プラは安定していたのでおそらく勝てるだろうと考えました。

 

準決勝-電車で電車でOPA!OPA!OPA! -GMT mashup-

自己ベスト100.9%の武器曲です。

 

準決勝-Got more raves?

攻撃力は控えめですが、比較的得意なので採用しました。

嚙み合えばAPも視野に入ります。

 

決勝-ジングルベル(MAS)

開催日が12/25に決まった時点でジングルベルを投げることは決意していました。

当初の自己ベストは鳥寸でしたが、ダメ元で試行錯誤をしているうちに自己ベストが100.3%まで伸び、八割以上の確率でSSSを出せるようになりました。

 

セガチャンの翌日にはSSS+を達成しました。

当初はひと笑い起こせれば重畳というつもりであったのが、最終的には武器曲になりました。

 

当日

予選リーグ

iLiss.戦

Bリーグで一番選曲が物騒なのiLiss.さんなんだよな……

他選は上から「全然できない-絶対勝てる-全然できない」でした。初戦だからMonochrome Rainbowが残っていたけれど、二戦目以降なら残っていなかったと思うので敗色濃厚でした。事前予選4位通過しててよかったー

 

Monochrome Rainbowは無事AP。調子は万全だと一安心したのですが、

 

やらかしました。

達成率推移だけを見るとイーチ発狂で事故ったように見えますが、実はミス2つで済んでいるので十分許容範囲内です。

良くなかったことはむしろサビの後半、ボタンの硬さに恐れをなして画面に逃げた結果GREATを量産したことです。あれは完全に判断ミスで、負けるべくして負けた試合だと思います。

 

ぺち戦

iLiss.戦に勝利できなかったことで後がなくなりました。ここかまそっぷ戦かで二勝しなければ予選敗退が現実味を帯びてきます。

この試合の直前に撮影用PCの機材トラブルが発生し、復旧の間10分程度待機することになりました。その間に緊張が高まってしまったので、試合開始時には腕がガチガチでした。

 

 

幸い試合開始前のじゃんけんに敗北することができたので、先手後手を選ぶ権利を得ました。

自選の勝率を上げるためには、緊張の解けた二曲目に自選をプレイするべきです。しかしここは自選を落とすリスクを負ってでも二勝を狙うべき場面であると考え、他選を二曲目に回して地力勝負に持ち込むことを選びました。

 

 

 

自選曲「幽闇に目醒めしは」では序盤の16分流しで手が止まってしまいました。サビ以降は理論値で通し、なんとか自選を守ることに成功。

他選は完全に調子を取り戻しました。

この時点で「僕がまそっぷさんに二敗し、iLiss.さんがぺちさんに二勝し、サドンデスで僕がiLiss.さんに負ける」ということが起きなければ決勝トーナメントに進出できることが決まりました。

 

まそっぷ戦

予選通過がほぼほぼ確定したので緊張から解放されました。唯一のびのびとプレイできた試合です。

事前予選ではこちらが上位ですが、一週間前の部内戦では1勝2敗で負け越した相手。実力はほとんど互角です。

 

自選はどれが選ばれても勝てる自信がありました。

初戦でMonochrome Rainbowの50落ちAPを見せることができたので、図らずもプレッシャーを与えられたと思います。

 

他選は自傷無色かトラフィック・ジャムかの二択。

どちらもAPは狙えそうですが、密度が高い方が緊張を抑えられると考えてトラフィック・ジャムを選択しました。

 

 

 

結果はなんと二勝。Bリーグを1位で通過することができました。

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部内戦の試合結果

 

準決勝(マルタイ戦)

準決勝の対戦相手はCリーグの第2位。

Cリーグといえば優勝候補筆頭のてつくんをはじめ、僕以上の腕前のプレイヤーが3名所属する魔のリーグです。

今回の通過者はてつくんとマルタイさん。どちらが1位であるかはギリギリまで確定しませんでしたが、準決勝でまいつと戦うことを嫌ったマルタイさんがあえて勝ち点を減らしたことで、マルタイさんの2位通過が決まりました。

マルタイさんが1位で通過すると僕の対戦相手がてつくんになるので、こちらとしても願ったり叶ったりです。

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https://twitter.com/tetsu_musicgameを閲覧した感想

 

他選リストは全て苦手譜面です。厳しい……

自己ベストがSSのアージェントシンメトリー白は論外として、自己ベストは100.1%であるものの相手の事故が期待できるKING is BACK!!か、本番で上手くいく望みが持てるマツヨイナイトバグか。悩んだ末、マツヨイナイトバグを選択しました。

 

一曲目は自選のゴモア。

一度目のサビ、これまで一度も残ったことのないスライドを落とし、大きく失点します。これによって2位に後退しますが、二度目のサビからアウトロで十分取り返せるはずだと信じ、なんとか平静を保ちました。

終盤は普段以上に上手くいきました。辛うじてSSS+を死守し、自選を確保しました。

 

認識がバグりました。

二度目のサビがどうなっているのか未だに理解していません。

あと少し点が伸びていれば勝利が決まっていたのですが、それは叶わず勝負はサドンデスにもつれ込みます。

 

サドンデスでは「心理戦」と呼ばれるルールが採用されています。

抽選で選ばれた3曲が両プレイヤーに提示され、5秒の間に双方どれか1つを選びます。選んだ楽曲が同じならその楽曲、違うなら唯一選ばれなかった楽曲が課題曲になるというルールです。

 

僕はあらかじめ、一番プレイしたくない楽曲を選ぶと決めていました。

ドラムン白はそこまで事故が起きるポイントがなく、分からないはなんとなく前日に譜面を確認していたのでイメトレが済んでいます。

最も自信がないアマノジャクリバースを選択したところ、選曲が被ってしまいました。特段不利というわけではありませんが、心理的なアドバンテージはこの時点で失っていました。

 

 

序盤は好調、終盤もまずまずということで最低限の手ごたえはありました。

楽曲の終わり際、ゆっくりと流れるスライドを横目に、これで許してくれと祈りながら上画面を見ると、結果は0.1%未満の差で負け。

ここで心が折れ、腕に力が入らなくなりました。当然その後のBREAKも光らず、敗退が決定しました。

 

後からスライムに聞いた話ですが、マルタイさんは最後のBREAKをしっかりと光らせていたそうです。

僕が上手くやったとしても結果は変わらなかったということで、かえって救われた気がしました。

 

総括

ジングルベル(MAS)で決勝をぐちゃぐちゃにしたかった。

事前予選の結果が非常に良かっただけに、決勝進出の好機を逃してしまったなと思います。

とはいえ今回のようなルールであれば、事前予選では4位以上にこだわらなくとも十分リーグ突破が狙えるなとも感じています。

来年こそ決勝進出、それだけでなく上位入賞を目指して再挑戦したいと思います。